
アナリスト斎藤 登美夫 氏のマーケットウォッチをアーカイブしています。
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05月08日 木曜日 欧米市場 予想レンジ 103.50〜104.60円
本日の東京タイムは円が独歩高。ドル/円は早朝の104円台後半から、一時は103円台まで1円を超える下げを見せた。日経平均をはじめとするアジアの株価が総じて弱含みに推移し、それを受けた信用リスク再燃観測による円買いが終始優勢だった。
一方、FT紙のウェブ版が米欧当局者の話として「米国と欧州は対ユーロでのドル高が望ましいとの認識で一致した」とも報じている。
本日の早朝にレポートしたストラテジーは、保有しているドルロング・ポジションの利益確定。しかし、東京タイムには一時104円を割り込んだこともあり、逆にロスカットレベルへと到達、40ポイント幅の損失を被った。利益確定のチャンスがまったくなかったわけではなく、筆者の戦略ミスと言えよう。ともかく、現在は再びノーポジションに。
今週のはじめ、当レターで筆者は「現状の楽観的な(ドル高)ムードの継続に対しては注意をしておく必要もある」−−などと警告を発していたにもかかわらず、自分自身の相場観が信じられなかった。まだまだ修行が足りない・・・ようだ。
テクニカルにはまだ微妙なところだが、現在形成している「下降ウエッジ」の下限を割り込んできてくるなど、リスクはドル安・円高方向か。103.20〜50円レベルはそれなりのサポート・ゾーン。しかし、勢いからすると意外にアッサリと割り込む可能性も否定出来ないだろう。
昨日の欧米タイムはNYダウが下落したにもかかわらず、ドルは逆に強含みに推移しており為替と株価の連関性に疑問符が点った。しかし、本日東京タイムを見ると、両者の相関性はまだ生きているようだ。
このあとの欧米タイムに掛けても、引き続き両者の相関性が維持される公算が大きい。そうした意味において、NYタイムにかけて発表される米系保険大手のAIGが決算を発表には注意を要したい。
なお、そのほか本日の欧米タイムにかけては注目材料が少なくない。そのひとつは、BOEとECBの政策決定会合であり、そのあとに実施されるトリシェECB総裁会見にも注意を要する。また米国サイドの要因としては、ポールソン米財務長官やグリーンスパン前FRB議長による講演にも一応の注意が必要だろう。
以上のような状況を踏まえたストラテジーは、一転してドル/円の戻り売りとしたい。エントリーレベルは104.50〜60円、利益確定レベルは103.60〜70円。それに対するロスカットレベルは105.00〜10円。