
昨日の欧米タイムは円がしっかり。ドル/円はロンドン早朝に90円近くまで達したあと急反落、一時は1円以上下落した88円台を示現する局面も観測されている。発表された米小売売上高が予想を大きく下回る内容となったことに加え、NYダウが前日比250ドル近くと急反落したことが嫌気されていた。
なお、ここのところ有力格付け機関から連日実施されている欧州諸国の格下げあるいは格下げ見通しだが、昨日はギリシャがそのターゲットとなり、ユーロの弱材料に。
昨日の夕方にレポートしたストラテジーは、保有しているドルショート・ポジションの利益確定。その後の欧米タイム、一時はロスカット直前にまで追い込まれたが、なんとか切り返すと逆に利益確定レベルへと到達、ホンのわずかだが無事に利益を上げることが出来た。現在は再びノーポジションに。
テクニカルには、昨日惜しいところで90円に届かないなどドルの上値の重さを露呈した格好となった。また、需給的には90円半ばレベルから本邦資本筋などのオファーが分厚いとされるなど、そこから上の戻りはさらに難しいものがあるかもしれない。
しかし、反対に昨日欧米タイムのドル安値に近い88円半ばから下では、現在ドルショートを保有している米系投機筋などが利益確定を虎視眈々と狙っているという。それが短期的にはドルの下値をサポートする要因となる可能性もある。
したがって、もっともツマラナイ展開を予想すれば、88.50-90.00円程度のレンジ相場がしばらく続くことになるだろう。
昨日のNYダウが急反落した流れもあり、アジアタイムは昨日同様に日経平均などアジアの株価動向が引き続き注目を集めそうだ。株価の下げ幅如何では「株安=円高」という展開となることも否定出来ない。
一方、マーケットの関心はECB理事会を控えていることもあり、ドル/円よりもユーロ絡みの通貨ペアで関心が高い。また前述したように、ここのところは有力格付け機関から連日実施されている欧州諸国の格下げあるいは格下げ見通しが、ユーロの弱材料となることも少なくない。東京タイムからユーロ絡みの値動きには注意する必要がありそうだ。
以上のような状況を踏まえたストラテジーは、再びドル/円の戻り売りとしたい。エントリーレベルは89.30-40円、利益確定レベルは88.60-70円。それに対するロスカットレベルは89.80-90円。