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森 好治郎

アナリスト森 好治郎 氏のマーケットウォッチをアーカイブしています。

04月24日 11:34 ユーロ、対ドルで失速も実効相場は3日連続で最高値更新中!?

昨日のマーケットの主役を務めたユーロ/ドルは、ユーログループ財務相会合ユンケル議長など複数の当局関係者等のユーロ高けん制発言で持ち高調整売りが加速し、NY中盤には1.5860jまで下落、今朝10時過ぎには1.5851j処まで続落幅を拡大している。

同水準はMinor Fibonacci retraceの1.5860j処(=23.6% of 1.5341⇒1.6020)を達成したに過ぎず、下押しの浅さが不十分との感が否めないものの、“当局に敬意を表す”という観点からは健全なスピード調整と捉えることができよう。

IMMユーロ先物市場では初めて1.60j台に乗せた22日の総取組高が売買高を伴って減少していたことが明らかになっており、順当ならば21日平均線(⇒昨日時点で1.5802j処)に向けた調整安が想定される局面でもある。
 
但し、1.5341j(03/24)を起点とする上昇ウェッジの下限(⇒本日は1.5792j処)がNYクローズで破られる場合は1.5681j処に向けた続落リスクに備えるようにしたい。

ところで、昨日のアジアタイムではノワイエ仏中銀総裁の“物価安定実現のために必要ならば金利を動かす”との前日の発言について、“利上げ示唆と解釈することは深読み”との修正発言が報じられ、ユーロ売りのきっかけの一つとされていたが、ユーロの総合的な実力を示す実効為替相場(=ECBインデックス)は今週に入って3日連続で最高値を更新している。

欧州労働組合連盟は「ECBのタカ派発言は無用なユーロ高を招くオウンゴール」と皮肉っていたが、ポリシー・ミックスの観点からはユーロ高は当局のインフレ警戒姿勢と整合的であり、足元のユーロ安は基調転換を示唆する動きではなく、スピード調整の範囲とみておきたい。 

こうした状況下、本日は独4月IFO景況指数が発表される。 独IFO業況総合指数は、ECBの政策スタンスを予測するうえで金融市場から注目される指標の一つであり、4月は前月の104.8から104.3と4ヶ月ぶりの低下が見込まれている。 

ユーロの調整度合いを占う上でIFO指数の低下幅が焦点となるが、先に発表されたZEW景況感指数が前月の▲32.0から▲40.7へ大幅に悪化していたことから悪化予想が優勢となっており、“Sell on rumor, Buy on fact”(結果判明後の買い戻し)となる可能性は念頭に置いておきたい。

特に本日のNYタイムでは、3月の耐久財受注、3月の新築一戸建て住宅販売、新規失業保険申請者件数といった注目度の高い米経済指標が相次いで発表されるため、“潮目の変化”には注意したい。

(4月24日 11:00記)

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