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森 好治郎

アナリスト森 好治郎 氏のマーケットウォッチをアーカイブしています。

04月01日 12:17 ボラティリティー高止まりでレンジ内での“乱高下”継続

年度末(四半期末)最終日のドル/円は、仲値に向けて100.20円まで買われたあと、欧州序盤とNY中盤に99.20円処へ急落する場面がみられたが99円台割れは回避され、99円Highへ引き戻されている。
市場ボラティリティーの高止まりもあって不安定な値動きとなったが、今週は米国で重要イベントおよび指標を控えており、一方向へ値動きを増幅する事態には発展しなかった。

今週の「FX−Technical outlook(全29頁)」では、ユーロ/ドルが03/26の長大陽線(=1.5583⇒1.5859)を抜けた方向に追随(順張り)するとのストラテジーを掲げたが、結果は1.5859jを抜けたあと上値は1.5897jで抑えられ、このあと1.57jMidへ急落している。
 
最高値1.5905j(03/17)までわずか0.0008jに迫りながら失速しており、何とも納得しがたい結果となっているが、テクニカル的に重要なNYクローズは1.5788jと03/26の長大陽線を抜けるには至っておらず、「はらみ線」に基づく筆者の経験則は引き続き有効であるとみておきたい。

さて、週明けの米主要3株価指数が揃って上昇、NYダウは5日ぶりに反発したものの、上げ幅は46.49jと過去4日間の下げ幅332.24jの14%弱を戻したに過ぎない。

この日発表された3月のシカゴPMI製造業景況指数が48.2と、前月の44.5や事前予想の46.0を上回ったことが好感されたものの、景気拡大・縮小の分岐点となる50を2ヶ月連続で下回っている。また本日発表のISM製造業景気指数は47.5と、2003年4月以来の低水準が見込まれており、上値追いを慎重にさせているといえよう。

昨日は原油や金などコモディティー市場が全面安となっているが、現在の市場環境は根強い信用不安と景況感の悪化に覆われており、リスクマネーの収縮が一方向へのトレンド形成を困難にしているといえるかもしれない。
(⇒レンジ内での乱高下が続くということ)

ちょうど1年前に開催されたワシントンG7では、「世界経済は過去30年超で最も力強い持続的拡大を経験している」との認識を示していたが、前回2月の東京G7では「世界はよりチャレンジングで不確実な環境に直面している」へ後退させている。
 
こうした状況下、CME日経平均先物市場におけるファンド筋の持ち高は、過去最高水準の売り越しが継続している。

日本株は世界経済の敏感株の位置付けにあり、彼等が膨大な日本株売りのポジションを維持する間は、グローバル・マネーの復調による強気相場は見込めないといえよう。

昨日放送されたNHKクローズアップ現代では「最新報告、アメリカ金融危機」と題して「ベアー・スターンズ・ショック」という米大手証券の事実上の破たん処理の舞台裏を採り上げ、万一、“救済合併”が遅れていたら3月17日(月)のマーケットの混乱はより深刻化していた可能性が指摘されていた。

インタビューに応じていた識者は、現在の状況を「第二次大戦後、最も危険な危機」と解説していたが、現在のマーケットが警戒モードにあることは念頭に置いておきたい。

(4月1日 11:35記)

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