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森 好治郎

アナリスト森 好治郎 氏のマーケットウォッチをアーカイブしています。

03月31日 15:41 【臨時レポート】3月決算期末の悪夢

週明けのドル/円は、早朝ウェリントンから急落スタートとなり一時98.80円まで下落したが、年度末最終日の仲値に向けた国内輸入企業のドル需要で一時100.20円へ急上昇した。

保有外貨資産の評価額を少しでも押し上げたいとのお化粧買いも指摘されるが、例年3月最終日は仲値決済でのドル不足観測からドル高が盛り上がる一方、決済一巡後には反動からドルが急落する傾向にあるため、15時以降の値動きには特に注意を要したい。

以下は筆者のトレード・メモの「季節的要因での要注意イベント」に記してある本邦年度末・最終日の中値設定後の動向からの抜粋。 特に急激な円高に振れた2000年3月末、2003年3月末、2004年3月末の事例を示したのでご参考にされたい。


★2000年3月末の場合: 年度最終日の仲値106円Low ⇒NYタイムで一時102.03円

2000年3月31日のドル/円は、本邦決算期末の公示レート決定に向けた実需のドル買いに、辛うじて106円台を確保したものの、その後は海外勢の仕掛け的なドル売りに圧迫され、ジリ安基調を辿った。東京タイムを105.27−30レベルで引けた後、まるで決算期末終了による取引解禁を待ち構えていたかのようなユーロ売り・円買いの波が押し寄せ、心理的なサポート水準として死守されてきた1ユーロ=100円レベルがブレイクされると、パニック的な売りに下げ幅を拡大、一時97.55円と最安値更新に至った。ドル/円もクロス円の売りに圧迫される地合いのなか、重要なチャート・ポイントとして注目された104.60レベルがブレイクされると、主要なStop Lossを次々と巻き込んで下げ幅を拡大、NYタイムでは一時102.03円を示現した。翌週4月3日には、『日銀短観』の発表と同時に当局がドル買い・円売りの市場介入に踏み切り、103円Lowから105円Midへと押し上げられた。


★2003年3月31日の場合: 年度最終日の仲値120.20円⇒NYタイムで一時117.83円へ急落

3月末の公示レートは、120.20円と120円台を確保(⇒当局による120円超の円安誘導との憶測が出回った)したが、イラク戦局の先行き不透明感が潜在的なドル売り圧力を呼び込む形となり、開戦後の安値を大幅に更新、NYタイムでは一時117.83円まで下落した。


★2004年3月31日の場合: 年度最終日の仲値105.69円⇒NYタイムで一時103.40円へ急落

3月決算期末日の仲値需要を期待した先行的なドル買いで105.92円まで上昇したが、仲値公示後は想定外のドル余剰感から売りが優勢となった。さらに10時過ぎにテキサス州で発生した大手石油精練所爆発報道で投機筋を中心とするドル売りに拍車がかかり、心理的な節目と見られてきた105円を割り込み、欧州タイム序盤には一時103.40円までドル安・円高が進展した。ユーロ/円が129.05円から126.60円へ大幅続落するなど、クロス円の売りが円独歩高に拍車を掛ける形となった。

(3月31日 13:40記)



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