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森 好治郎

アナリスト森 好治郎 氏のマーケットウォッチをアーカイブしています。

03月20日 11:13 不安心理が市場を支配、イースター前のポジション調整促す

昨日の欧米市場では、英金融機関が問題を抱えているとの噂や、米投資会社が損失に直面しているとの懸念が広がり、前日から一転してリスク資産を縮小する“手仕舞い相場”となった。

世界の主要株価指数は日本株やアジア株を除いて全面安、国際商品市場ではNY原油が大幅反落で昨年8月以来最大の下げ、NY金は過去最大の下げ幅を記録している。

“手仕舞い相場”は、ファンダメンタルズに関係なく流動性の低い市場から始まるのが基本であり、商品市場ではNY金が前日比▲5.9%、株式市場ではブラジル・ボベスパ指数が前日比▲5.01%の大幅安となっている。 

為替市場では米ドルが全面的に買い戻され、続いてファンディング通貨の日本円とスイスフランが反発、豪ドルなどのコモディティー通貨(=高金利・資源国通貨)が全面安となっている。

こうした手仕舞い相場は、当面の重要イベントと位置付けられたFOMC終了に伴う材料出尽くし感と、流動性が急速に落ち込むイースター休暇前というカレンダー要因によるものと推測され、明日まで継続する可能性には留意したい。

足元では、各マーケットのボラティリティーが高まっているため値動きが増幅されやすく、特にドル/円は出来高実績で抵抗の少ない“真空地帯”に位置するため乱高下のリスクは念頭に置いておきたい。

さらに、現在進行中の“手仕舞い相場”が日本円を除く主要通貨の対ドルでの“スピード調整”を促す場合には、クロスベースでの円高圧力を強めることになるため注意したい。

ユーロ/ドルは、2月26日から3月17日までの15営業日のうち13日間も最高値を更新してきた。 この間の13日-RSIは15日連続で90%台に張り付き、経験則通り「80%超は買い」の強気相場となってきた。 しかし、3月18日には78%へ急低下し、記録は途切れている。 

つまり、“潮目の変化”を示唆するシグナルであり、ユーロ/ドルの調整局面入りに備える必要が生じているわけだ。 

日足均衡表は「三役揃い踏み」の“強気シグナル”を点灯した状態にあり、昨日は1.5583jへ急落した局面で『転換線』の1.5594j処を割り込んだが、NYクローズ(=1.5627j)ではサポートされている。
しかし、1.5905jを示現した週明け3月17日は上ヒゲの目立つ「十字線」に近い足型を出現しているうえ、この日は1.4956j(02/01)から32日目に当たり、「一期一節」の33日目から下げに転じている。

今週19日から24日には日柄面で重要な節目(変化日)が重なっているが、そもそも「変化日」とは@調整局面入り、A現行トレンドの加速、B天・底の形成、を示唆する注意日であり、こうした観点からはスピード調整を加速する可能性に留意したい。

そして、ユーロ/ドルがスピード調整(⇒NYクローズで『転換線』を割り込んだら要注意)を加速する場合には、ユーロ/円の調整も促されることになり、上述したクロスベースでの円高圧力には注意したい。
(3月20日 10:55記)

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