森 好治郎

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12月25日 11:11 ファンド筋の先行指標スイスフランの動意に注目

昨日の為替マーケットは、米国で重要指標の発表が相次いだがクリスマスホリデー真只中とあって市場参加者も少なく、概ね前日の取引レンジ内での小動きに終始した。 (この日の米株式・債券市場は短縮取引で実質的な5連休となる)

今週のドルの対主要通貨相場は強弱マチマチ、円の対主要通貨相場は最近の安値圏での値動きとなっているが、ファンド筋の先行指標とされるスイスフランは不気味な全面高を演じている。

週刊・森レポート(全12頁)では、過去3週に亘って「欧州通貨売り・ドル買い」の転機を占う上でIMMファンド筋の先行指標となるスイスフランの動向に注目してきた。
 
過去3週の森レポートのP.5のタイトルを振り返ると、12月8日号は「欧州通貨売りの先行指標スイスの買い戻しのタイミングが焦点」、12月15日号は「欧州通貨売りの先行指標スイスは5週間ぶりのショート・カバー(買い戻し)」、12月22日号は「米ドルの総合ポジションは7月半ば以来の売り越しに転換」―――となっている。

IMMファンド筋が明確なスイス売りに転じたのが7月22日からであり、このあと3回の売り越しのピーク(09/09・10/21・12/02)を形成しており、この直後にユーロは対ドルで重要な安値を付けるといった先行性をもっていたわけである。

最新データとなる12月16日時点の売り越し額は、直近のピーク12月2日時点の3分の1まで減少するなど、スイス買い戻しが進行している。

最新のポジション状況はCFTCが毎週金曜日に公表する『Commitments of Traders Report』を待つ必要があるが、今週のスイス全面高の相場動向からはスイスが6月末以来の買い越しに転じている可能性が指摘されよう。

今週は週明け22日に、大手格付け会社が米自動車大手3社の破たんリスクが依然として大きいとして格付けを引き下げ、23日は11月の米新築・中古住宅販売の低迷が示されたが、これまで記録的な悪材料が続いてきただけに、イベント終了後は米ドルが買い戻される格好となっていた。

昨日は新規失業保険申請者件数が26年ぶりの高水準となるなど雇用情勢の悪化を示唆したが、個人消費支出や耐久財受注など重要指標がさえない内容ながら事前予想ほど悪化しなかったことから積極的なドル売り材料とはならなかった。

米指標悪化に対する市場感応度の低下は、ドルの悪材料の織り込み進捗を意味するとの見方もできないわけではないが、ファンド筋の先行指標とされるスイスフランが不気味に買われていることに注目すれば、クリスマス休暇明けのドル売り再開の可能性に留意する必要もありそうだ。

(12月25日 10:50記)

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