
10日海外為替市場の動き
〜かんたんサマリー〜
欧州通貨は軟調。ムーディーズによるスペインの格下げや、イングランド銀行(BOE)が政策金利および資産購入枠ともに据え置いたこと、5月前の利上げ期待が後退したことから、ユーロ、ポンドは売り優勢の展開となった。また、NYダウ平均が200ドル超の大幅安となったことでリスク回避的な動きが強まったことも、ドル買い・ユーロ売りを後押しした。
〜流れをくわしく〜
ロンドンタイム午前、ユーロは売り一巡も戻りは鈍い展開。格付け会社ムーディーズによるスペイン格下げを受けて売りが強まっていたユーロだが、ロンドン勢の本格参入後は戻りを試す展開に。ドルインデックスが上昇一服で押し戻されたことも後押しとなったもようだが、欧州株が軒並み軟調になっていることも上値を重くし、戻り幅自体は限定的なものにとどまった。ユーロドルは、スペイン格下げ発表後に1.3804ドルまで下落した後は下げ渋る展開に。その後はドルインデックスが伸び悩み押し戻されたこともあり戻りを試したものの、欧州ソブリン問題の不透明感がぬぐえないなかで戻り余地も限定的で、1.38ドル半ばまでにとどまった。ユーロ円についても114.33円まで下落後は買い戻しが入ったが114.80円近辺までとなった。そのほか、ポンドも売り一巡後は戻す展開に。英金融政策委員会(MPC)による政策金利発表などを控えて動きにくさはあったが、英1月鉱工業生産および同製造業生産の結果がともに予想を上回ったことが後押しとなり買い戻される展開に。ポンドドルは1.6123ドルまで下落後は1.6190ドル近辺へ、ポンド円は133.46円まで売られた後は134.20円台まで上昇し本日高値134.26円に迫った。ドル円についてはドルインデックスが押し戻されたことから、上値の重さも見受けられたが、クロス円が買い戻されるなかで底堅く推移し82.97円まで上昇、狭いレンジのなかで本日高値を更新する動きとなった。ロンドンフィックスにかけては、資源国通貨が軟調に。中国の貿易収支の下ぶれが懸念されるなか、米国・カナダの貿易収支も予想を下回ったことが加わり、世界経済の持ち直しへの期待が後退したようだ。ダウ平均が一時200ドル以上の大幅下落となったほか、金・原油先物価格が下落幅を拡大したことを受けて、資源国通貨は徐々に上値が重くなった。豪ドル/ドルは2月23日以来のパリティ割れとなる0.9992ドルまで下押しした。豪ドル円も82.97円まで下げた。また加ドルも軟調な動きとなり、ドル/加ドルは0.9767ドル、加ドル円は84.98円までそれぞれ加ドル売りが進んだ。
ユーロドルも上値の重い展開に。米格付け機関ムーディーズによるスペインの格下げの影響が続いたほか、独紙が「メルケル首相がEU共同債の発行について否定的な立場である」と報じたことも重しとなり、1.3792ドルまで下落した。そのほか、ポンドドルも軟調に。BOEが政策金利および資産購入枠ともに据え置いたことで、利上げ期待がいったん後退したことから売りが優勢となった。ポンドドルは1.6039ドル、ポンド円は133.06円までそれぞれ下げた。こうしたドル買い・他通貨売りの影響から、ドル円は上昇幅を拡大。83.00円の実需の売りのほか、83.10円に観測された米系短期のストップ買いをこなして一時83.17円まで上昇幅を広げた。ただ、クロス円が株安で上値が重くなったことから、上昇幅は限られた。
ダウ平均株価:11984.61(前日比:-228.48)
9日海外為替市場の動き
〜かんたんサマリー〜
ドルは売り優勢。NYタイム午前では、リビアでの戦闘激化の報道や、上値の重さが意識されたダウ平均の動きを受けて、リスク回避的な流れとなり、ドル買いが進んだ。ただ、午後を過ぎてからは米10年債の好調な入札結果を受けて同利回りが3.447%まで低下し、ドルはつれて売り優勢に転じた。
〜流れをくわしく〜
ロンドンタイム午前はユーロは売りが先行する一方でポンドは上昇した。イタリアの10年債利回りが2008年11月以来の高水準となったほか、ポルトガル10年債利回りもユーロ導入以来の水準まで上昇するなど、欧州の重債務国の利回り上昇を受け、為替市場ではリスク回避的な動きが強まり、ユーロは売りが優勢となった。ユーロドルは1.39ドルの大台を回復したものの、その後は売りに転じ、1.3855ドルまで反落。ユーロ円についても115.19円まで上昇した後は114.75円まで急反落した。ユーロポンドも下げ幅を広げ、0.8565ポンドまでユーロ売り・ポンド買いが進んだ。その後、ユーロドルは1.3919ドルまで上昇し本日高値を更新。そのほか、対円・対ポンドについても持ち直す動きとなった。
また、ポンドは上昇。前述したとおり対ユーロでポンド買い先行したことが支えとなったほか、英1月貿易収支が予想比・前月比ともに大幅に赤字額を縮小させたことが意識され一段高の展開に。ポンドドルは1.6205ドル、ポンド円は134.26円まで上昇し、ともに本日高値を更新した。そのほかのクロス円については小幅な値動きに。資源国通貨では加ドル円は85円前半、NZドル円は61円前半で推移。また、豪ドル円については83.69円まで上昇し本日高値を更新したものの、東京タイムから30p程度と狭いレンジだっただけに小動きの域を脱するような展開とはならなかった。ロンドンフィックスにかけては、ユーロが持ち直す展開に。NY原油先物価格が105.92ドルまで上昇したことで、景気回復のスピードが鈍化するとの懸念からダウ先物が反落。リスクを敬遠する動きから、ユーロドルは1.39ドル割れ、ユーロ円は115円割れまで下押しした。しかし、原油先物の上昇が一服し、株価も大きく下落幅を広げるような動きにならなかったことから、リスク回避の動きも緩和。ユーロドルは1.3930ドル付近、ユーロ円は115円前半まで水準を戻した。
他通貨も同様な動きとなり、ポンドドルは1.61ドル半ばまで下押しした後、1.62ドル前半へ、ポンド円は133円半ばへ下げた後に134円前後まで水準を戻す格好となった。一方で、ドル円は上値の重い動きに。前半はクロス円の下落につれた円買いの動きにつれたほか、後半は他通貨でのドル安の動きから、終始、上値の重い展開となり、82.62円まで本日安値を更新した。ただ、クロス円の下落が限られたことから、下押しの動きも限定的となった。
ダウ平均株価:12213.09(前日比:-1.29)
8日海外為替市場の動き
〜かんたんサマリー〜
ドル買い戻し優勢に。スイスフランは、原油価格の上昇に一服感が出たことから、資金の逃避先のとしてのニーズが後退。対ドルで大きく下落した。そのほかでは、ギリシャ国債の10年債利回りが、ユーロ導入以来の高水準となる12.848%まで上昇したことを受けて、ユーロ周縁国のソブリンリスクへの懸念が強まったことから、ユーロも対ドルで軟調となった。
〜流れをくわしく〜
ロンドンタイム午前はユーロ売り優勢。中東での原油増産報道を受けて売りが強まっていた原油相場の流れに沿うかたちでユーロも下落基調に。その後、原油相場が戻りを試したことから下げ渋る場面こそみられたものの、戻りも限定的。リスク回避の巻き戻し的な動きから上昇していたユーロスイスフラン(CHF)が下落に転じたことも重しとなり、ユーロは対ドル・対円で下げ幅を広げた。途中、原油相場の反発や1.3920ドルに控えていた買いオーダーに下値を支えられる場面も見られたが戻りも限定的で、1.3912ドルまで下落した。底堅さを示していたユーロ円についてもユーロドルの下落が重しとなり、114.76円まで売られた。その後は戻りを試し115円の大台を回復させたものの鈍かった。そのほかのドルストレートではポンドドルは1.6165ドルまで下落。ドルCHFについては、リスク回避の巻き戻しから0.9355CHFまでドル買い・CHF売りが進んだ後は0.92CHF前半まで押し戻された。クロス円は堅調地合いに。ポンド円は133.30円台まで下押した後は133.63円へ上昇し本日高値を更新。資源国通貨では、加ドル円は85.02円、NZドル円は61.21円へ上昇。豪ドル円についても底堅い展開となるなど、原油相場の持ち直しを支えに堅調に推移した。ドル円については82.60円まで上昇し本日高値をわずかに更新。ドルインデックスが上昇基調を続けていたことも後押しとなったもよう。もっとも、上下40p程度と相変わらず狭いレンジ内での推移にとどまった。ロンドンフィックスにかけてはドル買いが先行。ドル円は、同レポートを受けて米長期金利が上昇したことも後押しとなり、上方向を試すと、一時82.86円まで上昇幅を拡大した。ただ、82.90円までに並んでいる売りオーダーに上値を抑えられたほか、米3月IBD/TIPP景気楽観度指数は43.0となり、市場予想の51.6より弱い結果となったことを受けて、ドル買いの流れは一服。ドル円は82.70円付近へ押し戻された。一方で、ドルストレートは「いって来い」。ドル買いが強まった場面で、ユーロドルは1.3862ドル、ポンドドルは1.6125ドル、豪ドル/ドルは1.0054ドルまでそれぞれ下押しした。ただ、米株が底堅い動きとなるなか、ドル買いの動きが一服すると、ユーロドルは1.39ドル付近、ポンドドルは1.61ドル半ば、豪ドル/ドルは1.01ドル付近まで戻すなど序盤の下落幅をほぼ取り戻した。クロス円はドルストレートにつれる展開に。ユーロ円は114.55円まで下押しした後は、115円付近まで水準を戻した。
ダウ平均株価:12214.38(前日比:+124.35)
0120-04-2424
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